活性クリーナー(アセトンベース)の活性化について・・・② |
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活性クリーナー(アセトンベースは・・・)
極性が非プロトン性だからオイルと樹脂の簡易結合を簡単に解くことが出来るので
表層部から深層部への水路(毛細管のような通路)を ※1
※1 メーカーさんのセミナーでオイルを吸うメカニズムは、毛細管現象だと言ってます
常に確保でき 分解したオイルと汚れを配合成分で引っ張り出し、深層部への水路を
クリーニング出来るのでカバーストックのオイルの吸着力が回復する
アセトンの簡易結合を解くパワーと配合成分の相乗効果で
効率よく活性化(吸着力、吸収力を回復)させれる
まず、アセトンの簡易結合を解くパワーで、まず固着したカバーストックの水路の詰まりを
程よいパワーで固着を開錠する(鍵の形がよく似てるので簡単に開いてしまいます。)
ここで大切なことは、樹脂を破壊するではなく、水路が詰まった部分だけの
簡易結合を鍵で解いて深層部へと進行すると言うこと
樹脂を破壊するとオイルの吸着の構造を破壊してしまいます。
そして、鍵を開けることが出来ないと、優れたクリーニング効果を持ってても
中に入れないので深層部へ進行することが出来ず
活性化の効果が期待できません
(アルコールベースは、極性がプロトン性の為、鍵を開けることが苦手です。)
もちろん鍵を開けるだけでもだめ、それぞれの成分が、
うまく連携してクリーニングをしてくれないと活性化の効果が発揮しません。
アセトンの簡易結合を解くパワーで水路の鍵を開け、
アニオン界面活性剤との相乗効果で、
カバーストックのオイルの水路をクリーニングしながら深層部へと進行する

進行したら、また、新たな固着した水路があるので、アセトンさんが鍵を開ける、
開いたら クリーニングしながら深層部へと進行する…って感じです

アセトンさんの、パワーが届く層までドンドン深層部へと進行する。


オイル抜きをすると
オイルと樹脂が簡易結合してる範囲が少なく水路が広いので簡易結合を解くのに
時間がかからないので、オイルの抜けがとても良く吸着力が回復しやすい

活性クリーナーは吸着力を回復させる力(活性化)が強いので
最良のコンディションを保つには、定期的にオイル抜きをおススメします。

カバーストックを活性化出来ないクリーナーは・・・
簡易結合を解くのが苦手なので、
オイルと汚れがカバーストックの樹脂の微細孔につまり
表層部から深層部への水路(毛細管のような通路)を
狭めてしまいクリーナーの浸透性が悪化し
カバーストックのオイルの吸着力が悪くなる
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吸着系カバーのオイルを吸着できる深さは決まっていて1ミリから2ミリと言われている
(1ミリメートル=1000マイクロメートル=39370マイクロインチ)
それ以上深層部へオイルは浸透しないが飽和状態となり
もう吸うことが出来なくなり パフォーマンスが急激に悪化する
100ゲームで飽和するとしたら・・・
1ゲーム毎に400~800マイクロインチ吸着する計算となる
カバーストックのRa値が50マイクロインチ以内と決まってますので 数字だけ見るとオイルを吸着するスピードってとても速い気がします
新しいボールを投げたときにボールラックに帰ってきたボールをよく観察してほしい
みるみるうちにトラックラインのオイルが消えていく
それだけ吸収してるってことです
逆に消えなくなってきたってことは、それだけ吸着力が低下してきてると言える
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僕は僕なりに、沢山の市販のボウリングボール用クリーナー、
自分で作ったアルコール系、アセトン系、アルカリ系のクリーナー
良くある炭化水素系洗浄剤(金属用のパーツクリーナー)
換気扇などのベタベタ汚れ用のアルキルアミンオキシド系洗剤などなど
油汚れ用の色んなクリーナーを試しては失敗し、試しては失敗の毎日で
ボールのパフォーマンスを向上させる為に
何が必要で何が不要なのか?と、イロイロとやってきました
セミナーに行っては、ボールメーカーの方々に色んな質問をぶつけたりもしました
ボールの表面のオイルを脱脂するだけなら溶剤は濃い方が良い
確かに表面上は、オイルカットされてるので良いのですが なぜだか
キャリーダウンしてきたときにしっかり踏ん張ってくれないし
特にピンに当たる瞬間にスベル感じがして
ピンアクションがやや物足りない感じなってしまう
じゃ・・・これは、吸着力、吸収力が低下してる?
吸着容量が低下してる? どうしてすべる?と探ってしまう
でも、適度な濃度、最適な洗浄剤の配分だと
キャリーダウンしてても、踏ん張ってくれるし
ピンに当たるときに強い気がする
じゃ・・・吸着力、吸収力が回復してる?
吸着容量が回復してる?と思ってしまう訳だ
僕が感じたこと、思ったことだから想像?妄想?なのかもしれないけどね・・・
でも明らかにピンアクションが違う それだけは事実だから
僕が試行錯誤し、モニター様に試してもらってデーターを取って
あそこは良いけど、ここが駄目、パフォーマンスは良いけどクサイとか
モニター様や、購入してくれたお客様とも色々意見交換したりとか
ボールリターンに帰ってくるボールをよく観察すると
吸わなくなってきた?オイルが消えていかないよ?とか
イロイロな判断材料があると思うのです
オイル抜きする前と オイル抜きした後は、動きが全く違う
ピンアクションがやっぱり違う
帰ってきたボールを観察しても、オイルが消えるのが早いから、
オイルの吸収力が回復してるんだと判断してる
そういう色々研究した結果 カバーの樹脂の構造から見ると
こういう仕組みだから、プロセスはこうだから、
こんな風になるのかなぁ~とか自分なりに考えて
思った事、感じたことを書いているだけです
クリーナーにしてもそう、ボールの観察からすべてが成り立ってる
動き、切れ、ピンアクション、触った感じ、トラックの付き方
オイルの吸い込み具合とか色んなところから判断してる
まとめ
表層部から深層部への水路がクリーンに出来ないと、
オイルの吸着性、吸収力が低下し
オイルを吐き出しにくい、吸いにくいい状態となり
慢性的な軽い飽和状態となり
パフォーマンスが低下し、曲がり、ピンアクション、
キレが悪くなるというプロセスだ
カバーストックを1ミリ以上削る訳にもいかないし
現在のカバーストックの売りである、吸着性、吸着力を考慮すると
効率よくカバーストックを活性化できる
活性クリーナーをおススメします(=´∇`=)
※自分で研究し作った色々なクリーナーと比べた結果、僕が思った事や
感じた事を、わかりやすくする為にイメージ図として書いています。
※図は、あくまでもイメージ図ですので妄想でしょ~~?とか突っ込まないで下さい(=´∇`=)
日々、クリーナー研究中(=´∇`=)

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